【新規事業】活動の進め方【初期フェーズ】

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4社内の新規事業開拓グループに配属されたけど何をしたら良いかわからない。チームの役割分担はどうする?体制が決まったけど進め方はどうしよう?

やる気があってもどう動いたら良いかわからない方へ、最後までお付き合いいただけますと嬉しいです。

【新規事業】活動の進め方【初期フェーズ】


社内で新規事業を成功させるってむずかしいですよね。既存業務をしている部署からは遊んでいるように見られるし、期待されていない感がひしひしと伝わります。限られた時間で新規事業を成功させるには、経験者の知見を活用した方が良いです。

なぜなら予算と時間は限られているからです。「成功はアート、失敗はサイエンス」と言われるように、失敗から学べることはあっても、成功の再現は難しいからです。新規事業の成功率は0.3%とも言われますね。漠然とアクションの数を打つよりは、フレームワークに則って行動する方が成功率が高くなります。

新規事業チームの立ち上げ方3つ

まずはチームの立ち上げ方について、3つお伝えします。

リーダーの決定

まずやるべきことはリーダーの決定です。リーダーの役割は、以下の通り多岐にわたります

・予算の管理

・進捗の管理

・イベント企画フォロー

・広報PRフォロー

・各プロジェクトチームフォロー

・社内への報告

多くに目を配らないといけない難しいポジションです。経験者がいれば良いですが、いない場合は外部コンサルの力を借りるのも良いでしょう。

事務局の編成

責任者が決まったら、次は事務局の編成です。運営していく上でのチームの方針を決めていきます。

・運営ツール(Facebook / Slackなど)

・成功基準(売上〇〇億円)

・撤退基準(活動が2か月滞ったら解散など)

・イベントの企画(社内外巻き込み)

・広報戦略(メディアアプローチ)

特に何をもって成功というかの成功基準については、上司との認識が曖昧であることが多いため、〇〇億円の事業が立ち上がったら成功、など事前に決めておくことをお勧めします。

説明会の実施

リーダーと事務局との間で方針が確定したら、説明会を実施します。今は新型コロナウィルスの影響で難しいですが、最初はオフラインが良いですね。どんな人がどのようなニーズで説明会に参加したか、マトリックスを作成して整理します。参加するほとんどの人が受け身であることが一般的なので、説明会を実施した後は、月に一度程度の定例会で、勉強会や懇親会をおこなうことで周囲を巻き込んでいくことが大事でしょう。賀神恭介/辰巳一世共著『完全教祖マニュアル』にもある通り、コミュニティ的な意味合いが生じます。

新規事業開拓の進め方3つ

チームが立ち上がったら、次は進め方です。新規事業創出を進めていくには、アクションを起こして学んでいくのが近道です。

アイデアワークの開催

事前に事務局の間でテーマを設定し、参加者を募りアイデアワークを行います。テーマが広すぎるとアイデアワークの収集がつかなくなるので、ある程度絞った方が良いでしょう。例えば、「社会課題を解決するWebアプリケーション」をテーマとしたい場合、社会課題は建設業界の人不足なのか、発展途上国への安定的水供給なのか、ある程度は事前に事務局でリサーチを行い、何となくターゲットを設定します。

アイデアワークではファシリテーターが重要で、場合によっては外部からの支援を得てもよいでしょう。ワークの前にはアイスブレイクを行い、参加者同士が話しやすい雰囲気を作ることも重要です。アイデアワークのグランドルールは「否定しないこと」とし、どんなアイデアも拾っていきましょう。

プロトタイプ作成

ここでいうプロトタイプは、何も立派なプロダクトではなく、パワポで作ったチラシやパンフレットを含みます。あたかもすでに商品・サービスが存在するかのように見せるのが大事です。資金に余裕があれば、Adobe XDやFigmaなどビジュアルで見えるものをクラウドワークスなどで発注するのも効果的です。ただし、この段階では詳細にはこだわらなくて良いです。誰のどんな課題を解決するアイデアなのか言語化することで、アイデアが洗練され、頭の中が整理されていくはず。

顧客ヒアリングの繰り返し

作成したプロトタイプをもとに想定顧客にヒアリングにいきます。ヒアリングで出たコメントを持ち帰り、再度プロトタイプを改善し、顧客ヒアリングを繰り返す。このフェーズが一番大事です。最低100人、できれば300人へのヒアリングを目標にしましょう。それだけヒアリングすれば顧客のニーズがだいぶ見えてきます。参考『新規事業の実践論』麻生要一著

まとめ

新規事業のチームの立ちあげ方と、進め方についてお伝えしました。

ここまでやっても新規事業が成功するかどうかはわかりません。それでも新規事業創出に関わることは純粋にやりがいがありますし、そこで価値観を分かち合えたチームメンバーとの絆は深いものになるでしょう。また、将来起業するのにも役立つはずです。ぜひ新規事業ワークを楽しんでください!

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